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今までの決めつけにとらわれず、アンコンシャス・バイアスに気づき、
性別に関わらず活躍するための事例を紹介します。
取組事例から着想した
漫画も公開中!
取組事例から着想し、「職場」「家庭・地域」で新たに2つの漫画を制作しました。
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職場篇
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家庭・地域篇
性別に関わる「アンコンシャス・バイアス」の例は、
・男性は外で仕事をし、女性は家庭を守るもの
・男性は人前では泣くべきではない
・女性は感情的になりやすい
・男性・女性それぞれが得意な業務や家事がある。
といったものが挙げられます。
また、「出張を伴う仕事は、女性には依頼しづらいから、
Aさん(女性)にはこの仕事を任せない方がいいな。」
といったよかれと思っての判断であっても、
相手の気持ちを確認しないまま判断をしてしまうことで、
本当は仕事を積極的にしたかったAさんにとって不利益になることもありえます。
アンコンシャス・バイアスは、誰もがもっていることであり、
日常のいろんなところにひそんでいます。
まずは、「これは私のアンコンシャス・バイアス『かもしれない』」と
自分自身で一つひとつの違和感に気づこうとすることから始めることが大切です。
職域篇(取材順)
【AWS株式会社】
※2024年10月時点の情報です。「IT=理系の男性」という先入観を疑う。
男女の区別ではなく、その方の個性を重視。

1985年に設立。
101名の社員とともに、IT企業としてデジタル技術で、これからの社会や経済の変革を支え、さらに進化させていくことをミッションに掲げる。社員の個性や価値観を、新しいサービスの価値創造へとつなげて、いま注目を集める。
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インタビュアー
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中田さん
じつは当社では女性管理職も多く、もともと男女や文系、理系関係なく、何よりその方の個性や資質を重視して採用したり評価しているんですよ。また、仕事をする上で、社員のライフイベントに合わせた自由な時間をつくることができる制度も整えてきました。
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坂田さん
例えば、フレックスタイムで出勤時間を遅くしたり、早めに仕事を切り上げてイベントに出かけてもいいですし。業務をきちんとこなして責任を果たしていれば、性別を問わず自由度が高い職場なんです。
新しい評価制度や働く時間についての施策などは、経営者同士が思い込みがないようにつねに話し合い、社員にもいろいろと意見を聞きながら進めています。 -
インタビュアー
文系、理系で分けた採用や人員配置ではないんですね。
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坂田さん
もちろんです。
IT業界で働いてみると文系、理系はあまり関係なく、人としての柔軟性やコミュニケーション力が重要で、じつは文系の人の方が活躍できる要素が多いんです。
私は文系出身で、就活していた当時、IT企業は理系でないと難しいと言われたことも結構ありました。でも、入社後は第一線の技術者になり、社内のマネージャーたちもほぼ文系です。海外出張でさまざまな現地企業を見てきた経験などからも、男女や文理関係なくその人の資質を重視しています。それが、女性が活躍できる環境づくりにつながっているのだと思います。 -
インタビュアー
服装もみなさん自由で、明るい雰囲気がありますね。
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坂田さん
私はアメリカのシリコンバレーの世界的なIT企業や大学を、中田は中国のユニコーン企業をいろいろ見てきたのですが、そこで仕事をしている人の姿が輝いて見えました。日本に帰って東京に着いた瞬間に愕然としたというか。向こうでは自分でこの仕事を選んでやっているんだという熱量をもち、仕事を楽しんでいる。惰性感がないと言いますか。それに、カジュアルな服装の方が肩の疲労感もだいぶ違います。
まず、私たち経営者からその姿勢を示していこうと。おしゃれをして自分を自由に表現することは、お客さまの前で不快にならない程度であれば生産性も上がり、いいコミュニケーションにつながると思うんです。

カジュアルな服装での執務室風景
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インタビュアー
個性が新しいサービスや企業の価値を生み出すということなんですね。
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中田さん
まさにそうです。最近は社内でも個性豊かな人間が増えてきて面白い集団になってきました。
例えば絵を描いている人、DJをしている人、YouTubeにものすごく詳しい人、キャラクターデザインをしている人などがいて、これからも一芸を持っている人を採用したい。
今後、当社では、ITを活かした新規事業を進めていきたいと考えています。ですから、文系、理系も男女も関係なく、何かにとことん打ち込める人、本気で生きている人を採用したい。さまざまな個性の掛け合わせで、ITプラスアルファの付加価値で成長していきたいですね。

文系・理系問わず活躍できるための新入社員研修

その他の取組み・企業情報は
ホームページをご覧ください。
【富士化学工業株式会社】
※2024年10月時点の情報です。世界と日本とのギャップを実感
「幹部は男性」というバイアスに気づく大切さ。

1946年に創業。
原薬・医薬事業やライフサイエンス事業に取組み、予防医療の充実を目指す。
世界で初めて、突出した抗酸化力を誇るアスタキサンチンの安定的な商用生産に成功。絶えずイノベーションを追求し、グローバルに事業を拡大中。
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インタビュアー
海外から帰国され、日本ではビジネスパートナーがほぼ男性であることに驚かれたそうですね。
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西田さん
私はオーストラリアの大学院で学んだり、アメリカの子会社に赴任後、日本に帰って社長に就任しました。日本でプロジェクトを進めるときにビジネスパートナーとなる副社長や部長級が、ほぼ男性という現実に大きな違和感を感じました。
アメリカやスウェーデンでのビジネスパートナーの比率は男女がほぼ半々で、女性の方が多い場合もあります。普通に経営していれば自然とそうなっていくんです。女性を取り巻く社会環境や男女平等についての海外と日本の違いを実感し、日本は遅れているなと。自分たちが能動的に動かないと、女性活躍は達成できないだろうというのは強く感じています。 -
インタビュアー
理工系女性の少なさも課題とか。
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西田さん
医薬や健康食品の開発など化学や工業の分野では理工系の人材が必要で、アメリカやスウェーデンでは理工系出身や大学院、博士課程修了の女性の人材が豊富で、女性比率が高いんです。一方、日本では理工系出身の女性の数が圧倒的に少ない。
当社ではロールモデルとなるような女性幹部を育てていきたいのですが、そもそも理工系の女性が少ないため、採用数もポストも少なくなってしまう。やはり、教育の現場でも性別で理系、文系に分けるようなバイアスを改善することが必要ではないでしょうか。 -
インタビュアー
御社では、女性活躍の観点から、女性の健康課題に着目され、女性社員の低用量ピル費用を補助する、先進的な取組みをされていますね。
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西田さん
今年の春から女性社員向けの低用量ピルの補助制度を導入しました。
月経による不調を軽減することで社員のパフォーマンスが向上したり、女性活躍推進への理解や気づきが深まることを期待しています。プライバシーは守られていて、社員からも好評です。これは、女性の健康課題の専門家と安全な服用について検討を重ねて実施しているもの。オンライン受診が可能で、1ヶ月あたり上限3,000円の補助がでます。
服用についてやアンコンシャス・バイアス、女性のライフサイクルと仕事などについて学ぶセミナーも開催しています。管理職にも参加を呼びかけたところ、予想外に男性の参加者が多く反響がありました。私自身も、さまざまなバイアスに気づきましたし、やはり男女ともに理解を深めていくことが大切。リマインドのため定期的に開催予定です。

女性活躍に関わる社内セミナーに多くの男性社員も参加
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インタビュアー
御社の女性活躍の状況は?
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西田さん
以前から、女性の管理職を比較的多く登用してきた社風があり、アメリカの子会社では富山出身の女性がトップとして活躍していました。その方による英語の勉強会を定期的に開催しています。英語を使う海外物流の部門では女性社員の割合が7割ほどと高いんですよ。
当社では育児休暇や時短勤務など、男女問わず働きやすい制度や、大学院進学など平等な成長の機会を提供しています。今後も健康経営を目指しながら、やれることは全部やるというフットワークの軽さで女性活躍を推進したい。それによって魅力的な会社になり、いい人が集まってくる。そんなサイクルをつくりたいですね。

性別を問わず活躍を後押しする職場環境

その他の取組み・企業情報は
ホームページをご覧ください。
【北陸建工グループ】
※2024年10月時点の情報です。鉄鋼業界に根付く男性職場のイメージを払拭。
男性も女性も輝ける企業であり続ける。

1977年に設立。
グループ7社が連携し、デザイン性と高剛性に優れた特殊な形状のビルやトンネルなど、誰もが目にしたことのある建築やインフラの構造物を数多く手がけ社会に貢献する。グループ各社より集まった若手社員による採用チームが、
新しい力を吹き込んでいる。
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インタビュアー
鉄鋼会社は男性の職場だと思い込みがちです。
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酒井さん
実際は女性も現場など、さまざまな職種があり、能力と意欲のある社員を男女関係なくバックアップできる会社を目指しています。文系、理系も問いません。
例えば、サンフレッチェ広島の「エディオンピースウイング広島」というサッカースタジアムや大阪万博の大催事場など、大規模で長期にわたる設計から施工までの鉄鋼の現場管理の業務は、プロジェクト計画所属の女性が担当しています。全国各地の現場に常駐しながら富山の工場とやり取りをして、納品した製品を現地で確認しながら事業を計画通りに進めていく、とても重要な仕事です。

性別を問わず大規模プロジェクトで輝く
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堀江さん
鉄鋼業界は奥が深く、業界の専門用語がとても多い。それに、いくつものプロジェクトが並行して進められています。先輩たちの姿を見ると、男女関係なく学びつづける意欲が何より大切だと実感しています。
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インタビュアー
新入社員の加藤さんは、溶接も学んでいるそうですね。
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加藤さん
品質管理の担当で、製品の仕上がりをチェックしているのですが、溶接や穴あけ、ガスでの切断など、新人研修で学んだことをもっとやってみたいと上司に相談したら、実際の工場で教えてもらうことができました。現場をよく知ることで仕事の精度を上がると考えたんです。
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酒井さん
加藤さんは溶接がとてもうまく、指導したベテラン社員が喜んでいました。男女関係なくやってみたい思いは尊重されますし、ウェルカムです。
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インタビュアー
採用プロジェクトチームを発足されてから、男女問わず学生からの応募が増えているそうですね。
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酒井さん
私自身就職活動をしている時に、ちょっと年上のかしこまってスーツを着ている人がいる説明会のブースって入りづらかったんですよね。
「鉄鋼業界や採用担当者=男性主体」のイメージを払拭し、学生に近い目線で仲間を探しに行こうと若手中心で始めました。熱意のある男女9人がグループ企業各社から集まり、本来業務と兼務しています。メンバーもどんどん世代交代していく予定なんですよ。

採用チームが企画した企業説明会の様子
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瀧本さん
各グループ企業から集まることで、学生さんには現場のことをしっかり伝えられ、自分と合う仕事かどうかリアルに感じてもらえる。採用側も学生さんと直に会えるいい機会です。
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酒井さん
採用のミスマッチを防ぐことができ、入社後も知っている人がフォローできて安心です。採用チームの仕事自体に学生さんが興味を持ち、取組みがすごいねという声もいただいています。
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インタビュアー
最近では社内の雰囲気も変わったとか。
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桜井さん
私が入社した7年前と比べて、若い人が増えて、今では20代の社員が年齢構成で一番多く、とても活気が出てきたことですね。
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酒井さん
グループスローガンとして、「チャレンジ&バックアップ」を掲げていて、それがうまく体現されています。合同説明会やインターンシップの企画などは若手に一任され、経営層が性別に関係なく個人の活躍のためにしっかりバックアップしてくれますから、恐れることなくさまざまなことにチャレンジできますね。

その他の取組み・企業情報は
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【株式会社シンコー】
※2025年2月時点の情報です。金属加工の現場は男性という思い込みを払拭したい!
女性社員の定着をきっかけに選ばれる会社へ。

1979年創業。
高い精度が求められる半導体製造装置や産業用機械などの、フレームや外板パネル、製造ラインの部品を手がける。スタッフの声や企画提案を積極的に取り入れ「心と体の健康を大切に、楽しく働ける職場環境づくり」に力を入れる。
(昨年ご応募いただいた事例についても取材させていただきました。)
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インタビュアー
女性社員の割合が増えているそうですね。
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中川さん(代表取締役社長)
以前から健康経営には取り組んでいましたが、金属加工は男性の世界という思い込みが強く、それを変えて女性が活躍できる企業づくりを約3年前からスタート。スタッフに支えられて成果が出てきました。以前の女性社員比率は1割でしたが、いまでは3割に増えています。
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竹林さん
性別で分けていては仲間は増やせないという課題がありました。みんなで意見を出し合って、こういう環境や設備があれば女性スタッフも輝けるし、作業しやすいよねと。完成形はなく、日々、取り組んでいるところです。
例えば、設備面では昇降台や補助作業用のものをつけようとか。現場ごとに違いますが、女性スタッフが主の作業ができれば、それが強みになります。男性にとっても作業が効率よく、安全になるなどのメリットがあるんです。 -
中川さん(室長)
トイレもホテルのように美しく改装しました。3年前にリノベーションして、アクティビティのためのスペース兼食堂として、筋トレ、ヨガ、ピラティス、ボクシング、女性活躍のためのセミナー、心理士さんとの相談会などを女性が参加しやすいよう就業時間内で開催していますが、生産性に影響はなく、むしろ向上しています。

新設したアクティビティルームで多彩な催しを就業時間内に実施
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インタビュアー
意見を言いやすい雰囲気が全体にある感じがします。
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中川さん(代表取締役社長)
いろいろな人を巻き込んで意見を聞いて、失敗してもまた次にという柔らかな発想でいると、スタッフから自然に声が上がってくるようになりましたね。
ものづくり企業で、金属加工業だと目に見えにくく、想像しにくい部分もあるので、社員が企画した地域に密接した活動も行っています。 -
中川さん(室長)
インスタをほぼ毎日更新し情報発信も積極的に行っています。どこかで、何かで多くの方とつながれたらと思っています。
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インタビュアー
就職希望者やインターンへの応募も増えているそうですね。
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中川さん(代表取締役社長)
採用率を上げるのではなく、離職率を下げるための取組みの結果だと思います。
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大重さん
以前は経営層で採用活動をしていたんです。今は単に面接ではなく学生さんと私たち社員数人が自由にディスカッションする形をとっています。ときにはお互いの悩みを話したりすることも(笑)。自然に当社の意見を言いやすい雰囲気を感じてもらえると思います。
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後谷さん
新入社員教育としては1年間の期間があり、最初の2ヶ月の基礎教育で製図を勉強。その次の4ヶ月はOJTで現場へ。残りの半年間が仮配属で、本配属の前に実際の部署で働きながら思い描いていた仕事ができるのかを、新入社員側も管理職も見極めます。応募者やインターン生に性別や文系・理系を気にしたことがないくらいです。入社時には図面が読めなくても、本配属の頃には普通に作業できる知識が身につきます。
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中川さん(室長)
そうやってコミュニケーションを密に取りながら、大事に一所懸命、教育してくださったおかげで、ここ数年の新入社員の離職率もゼロになりました。

文系・理系を問わず活躍できる風土が生まれている
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中川さん(代表取締役社長)
今後も、製造業のイメージを変えていきたい。そして、多様性のある人材を雇用して長く働いていただき、共存共栄できる豊かなコミュニティを形成できればと。当社で働いて良かったと思ってもらえたら一番うれしいですし、性別に関係なく皆さんが活躍できる場を提供したいと思っています。

その他の取組み・企業情報は
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【TSK株式会社】
※2025年2月時点の情報です。KAIZENをしながら、思い込みに気づく大切さ。
自分たちで笑顔になれる職場環境をつくっていく。

1939年創業。
ものづくりの現場で、ものの移動をムダなく、快適にする「現場の物流デザイン」を得意とする。物流に必要な包装材、機器などを企画・製造。KAIZEN活動を21年間続け、全社員から提出されるKAIZEN実施報告書は年間約2,500件以上。
老若男女問わず「より良い職場環境を自分たちで作っていく」社風を育む。
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インタビュアー
性別にとらわれない柔軟な採用や人員配置に取り組まれているそうですね。
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金川さん
現場では、機械に触れるのは男性の方が得意で、検品や梱包など、細かな仕事は女性の方が得意という思い込みがありました。でも、男性社員が育休を取得することになり、女性社員が機械オペレーターをすることになったんです。その女性は検品をしながら、機械の動かし方、音の異常などを近くで何十年も見聞きしてきた人。その経験から機械のこともよくわかっていて、じつは動かせた。これは、とても大きな出来事でした。
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森内さん
事務職は女性という思い込みがありました。営業職で入社した男性が事務職へ配置され、細かな仕事が合っているみたいで、周りの評価も上がり、モチベーション高く頑張っています。
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インタビュアー
長年KAIZEN活動をされてきたから、要望や意見を言いやすい社風があるのでしょうか。
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森内さん
KAIZEN活動は、自分たちでより良い職場環境づくりをしようと取り組んでいるもの。疑問に思ったことや困ったことは、言いやすい社風や文化があります。
また、本音で語ろうというトップの考えがあり、半年に一度、社長と社員、その上司で社長面談を行っています。子どものいる女性社員が夏休みに学童保育が利用できず、在宅勤務をさせてもらえないかと話をしたところ、社長は子どもを連れてきたらどうか、とすぐに言ってくださって。以来、夏休みや春休みには、子連れ出社ができるようになりました。 -
金川さん
事務職はリモートワークができるけど、現場職はできないと思い込んでいました。現場の女性課長から、製造の現場でもエクセル入力などリモートワークできる業務がある、と提案してくれました。
TSKは、主体的に働く環境を変化させていく社員が多い会社だと思います。先日、来社された大学の先生には、イントレプレナーシップ、社内ベンチャー気質の人が多いとも言われました。それもKAIZENという仕組みがあるおかげですね。
また、KAIZEN活動をしていると意見がぶつかることもあるのですが、社員同士の相互理解を深めるために社員全員の取扱説明書をつくり、自分の価値観や強み、こういうふうに仕事をしていきたいということなどを見える化して社内に貼り出し、理解し合えるように工夫しています。

KAIZEN活動を通じて生まれた「子連れ出社」の様子
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インタビュアー
御社のそういう取り組みを参考にしたいと、見学に訪れる方も多いそうですね。
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森内さん
見学に来られた方には、女性がイキイキと働いていると言われることも多いですね。それが採用に結びつくこともあります。また、工場見学に来られた他社の女性社員の方と、その後、ランチ会や飲み会の機会を設けて交流しています。お互いに気づきがあり、取り入れたいことなどが出てくるんです。
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金川さん
また、学生さんたちに、富山の会社に一回でもいいから目を向けて欲しいと考え、普段から他業種の社員さんなども交え、「南富山ごはん会」などを企画し交流をしています。当社だけでなく、働きやすい会社を富山にもっと増やしていって、富山に学生さんたちが集まって定着してくれたらうれしいですね。

学生と社会人が気軽に話し合える「南富山ごはん会」を企画・実施している

その他の取組み・企業情報は
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【富山県庁】
※2025年2月時点の情報です。無意識の思い込みに気づき、
一人ひとりがイキイキと活躍する組織づくりのために
~富山県庁編~
県庁が率先して無意識の思い込みがあるかもという視点をもって
業務に取り組むことを通じて、若者や女性が活躍できる職場づくりの促進や、
政策形成能力を高め、社会全体の気づきを促すことを目的として、
県庁職員を対象とした研修会を開催しました。


受講者が気づいた「私」のアンコンをご紹介します。
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参加者
職場にて
- 班員へ仕事を依頼する際に勤務年数や性別で仕事の割り当てをしていた。自分の過去の経験から部下に対してこうすべきと押し付けていた。
- 部下の話を最後までしっかり聞かずに自分の考えを話してしまう。変化を嫌い、現状維持を好む。
- 初めて業務をする相手に対し「この業務は難しくてわからないだろうな」と勝手に思い込んで、頼まれてもいないのに一から十まで説明していた。
- 多くの業務量をお願いする場合は、子育て中の女性よりも男性にお願いしがち。人に対する印象がなかなか変わらないのは、自分がそのように思い込んでいるからかもしれないと感じた。
- 昨年度は問題なく研修を進行できたので、今年度も前例踏襲すれば安心だろう。
- 自分が面倒だと思う仕事を若い人にお願いしたら嫌がるだろうから、自分でやってしまおう。
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参加者
私生活にて
- 電車内で乳児を抱っこして兄弟の幼稚園送迎をしているパパをみかけるようになって1年以上経ち、「まだパパが育児休業中なんだ…」と思っていたが、育児と家事が「パパの仕事」なのかもしれない。
- 子どもが風邪をひいた際、夫から「自分が病院に連れて行くよ」と言われ、「夫はいつも忙しい」「時短をしている自分が連れて行かなくては」というアンコンがあった。
- 家族などに対して、「何を言っても無駄だ」と決めつけてあまり話し合いをしていなかったこと。
- 自分に自信がなく過小評価をして、進学等で高い目標を持つことなく最大限の努力をしてこなかったこと。
- 「確証バイアス」は、自身に起こりがちだと感じた。自分の意見・望みにあったデータや情報ばかりが目につきそれが正しいと思い込んでしまう。今後は、真逆の意見も検索するなど視野を広げたいと感じた。
- 車を運転中、親子が見えたので、子どもの飛び出しに気を付けていたが、親だけが飛び出してきた。大人は飛び出さないと思い込んでいた。
- 出身高校をたずねることには相手を傷つけるかもしれない要素が想像以上にいろいろあること。

地域篇
【防災にひそむアンコン】
※2024年10月時点の情報です。平時にできないことは、
災害時にはもっとできない!
高岡市・南砺市では男女共同参画推進員連絡会主催による、
地域防災・避難所運営の研修会を開催。
男女共同参画の視点から参加者の避難所運営にひそむ
アンコンへの気づきを紹介します。
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高岡市では9/14(土)NPO法人Nプロジェクトひと・みち・まち大坪理事長による「男女共同参画の視点から考える地域防災」研修会を開催
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南砺市では9/8(日)(一社)男女共同参画地域みらいねっと小山内代表理事による避難所運営訓練研修会(男女共同参画の視点による全体訓練・班別訓練)を開催
避難所運営にひそむアンコン
は何があるでしょうか?
「リーダーは男性」「炊き出しや介護は女性」といった、
性別役割分担意識に対してどう思いますか?
参加者からの意見
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役割は性別で決めるのではなく、得意分野で決める(炊き出しは男性も可能)
参加者
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地域の避難訓練を仕切っているのは男性。必要な支援や避難行動を考えるには女性が企画運営から加わるほうがよい。
参加者
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地域防災には男女同数の参加が不可欠。男女半々のリーダーが必要。
参加者
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平日の午後に家にいるのは女性や子供が多い。初動は女性が担っている。
参加者
参加者からの提案
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参加者
性別役割分担のアンコン
- 「子育ては女性」と思い込まず、男性でもミルクを飲ませたり、オムツ交換ができたりするよう、授乳室とミルク・オムツ交換室を分けて訓練した。
- ゴミの分別を考える際、「生ごみ」「空き缶」「ペットボトル」の3つの分別だけでなく、衛生上「紙おむつ」なども設け、なるべく細分化する。
男性も入室できるミルク・オムツ交換室
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参加者
アンコンを防ぐための意見
- 男性目線、女性目線で互いに気づくことに意見を出し合うことができて良かった。
- 地域づくり協議会の自主防災会にはいろいろな世代の方が必要だと実感した。
- いろいろな団体で防災担当を決めておく。避難所では各団体の防災担当が集まる場を設ければ、多様な視点での運営ができる。

【家事にひそむアンコン】
※2025年2月時点の情報です。「家事(料理)は女性がするもの!?」
アンコン解消に向けて
富山県男女共同参画推進員が主体となり、
共働き世帯であっても女性に偏りがちな家事について、
「家事は女性の役割」という性別役割分担意識や家事にひそむ
無意識の思い込みの解消を目的として料理教室などを開催。
参加者の気づきを紹介します。
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富山市「ファミリー料理教室」(R6.8.18)
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砺波市「となベジ料理教室」(R6.9.21)
参加者が気づいたアンコン
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学生の時に一人暮らしをしていたから、料理など家事はできるが、結婚してから家事をしなくなった。
参加者
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「女の子だから料理ができないと」と昔は言われたが、今はそういう時代ではないよね。
参加者
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家でまったく料理をしない、妻にまかせっきり。
参加者
アンコン解消に向けた意見
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参加者
- こういうイベントも男女一緒に準備する必要があるよね。
- (妻ばかりに家事の負担をかけないよう)働き方改革を進めて、早く帰宅できるようにしなければいけないと思った。
- (役割を決めずに)妻ができなければ自分がする。そういった関係性がお互いを思い合っていてよいのではと思った。
- 家でも料理に挑戦したいと思った。
- 料理をする男性が増えればいいと思った。

【みんなが感じたアンコン】
※2025年2月時点の情報です。みんなが感じたアンコン
~かるたや川柳を募集しました!~
アンコンシャス・バイアスは無意識がゆえ、自分では気づきにくいもの。
たくさんの事例は自分の中のアンコンに気づく「ヒント」になります。
事例を募集した南砺市と朝日町の取組みを紹介します。
南砺市「アンコンに関わる男女共同参画かるたの作成」
【応募期間】
令和6年6月1日(土)~7月31日(水)
応募作品全139句(男性の応募52件、女性の応募71件、未回答16件)の中から
男女共同参画推進員による審査の結果、46句が決定しました。
この新たに作成された「かるた」は、
地域の運動会、文化祭、イベント等で使用され、
男女共同参画の推進に役立てられることが期待されています。
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- 大 賞:
- 「向き不向き 性別よりも 経験値」
- 準大賞:
- 「洗濯物 夫婦で畳み 会話が増えた」
「ちがいはね わるくはないよ おもしろい」
「んーだめだ 僕らで変えなきゃ このまちを」
参加者
他の句も是非ご覧ください!作品一覧
↓
お知らせ - 男女共同参画カルタのお披露目をしました! | 南砺市(なんとし)

朝日町「アンコンに関する川柳の募集」
【応募期間】
令和6年8月30日(金)~10月1日(火)
日常で感じた性別による決めつけや偏見のエピソードを5・7・5の川柳で
表現したものを募集しました。
応募作品26句の中から男女共同参画推進員による審査の結果、最優秀賞
などを決定しました。
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- 最優秀賞:
- 「家事分担 ジャンケン負けた 喜んで」
- 優 秀 賞:
- 「育休で 苦楽共有 パパとママ」
「家事介護 家族で話し 動き出す」
参加者

「IT=理系の男性」というイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?